
立憲民主党 星いつろう
賛成討論 陳情第8-1号
有機フッ素化合物(PFAS)から健康を守るために、
血液検査に市の補助を求める陳情
採択に賛成の立場から討論します。
「どの血中濃度でどのような健康影響がでるのか明らかではない」との姿勢を国が取り続けています。そのなかにあって、千葉県鎌ケ谷市や石川県白山市は、規模が大きくはないものの血液検査費用補助を実践してきたことを厚生文教委員会では調査しました。
住民に最も身近な基礎自治体が、その不安に寄り添って公害問題解決への道を切り拓いていると言えます。
国の方向とは真逆の対応をとるというのは、相当の覚悟のいることであると想像します。調査対象とさせていただいた両自治体の対応に心より敬意を表します。
一方で、「体内のPFASを直接除去する薬は存在しないのだから、血中濃度がわかっても意味がない」、血中濃度検査やこの陳情に対しては、こうした疑問もあると考えます。
PFASに関する特効薬がないのはまったくその通りであると思います。だからといって「血中濃度の把握に意味はない」とはなりません。予防・リスク回避の観点から検査には意義があると考えます。
2023年、WHOのがん専門機関は、PFOAについて「発がん性がある」と断定しました。血中濃度が高ければ、もしかしたらガンになってしまうかもしれないと警戒することできます。それは、がん検診を定期的に受け、ガンの早期発見につなげるといったリスク低減策を自分自身でとることができることにつながります。
リスクはガンに限りません。
欧州環境機関によると「PFASの人への影響」として、甲状腺疾患、高コレステロール血症、肝障害が指摘されています。よって、血中濃度が高ければ、生活改善・早期発見といった対応をとるといった選択肢を得ることができるようになります。
一方で、重要なことは外国の機関がなにを言うかではなく、日本政府や国内の機関が血中濃度と健康リスクについてどう捉え、何を把握しているかであるとの考えもあると思います。
環境省が2025年12月に出した「PFASハンドブック」を読みました。
このなかでは先にあげたガンや肝障害などの「健康へのリスク」を日本の立場として「証拠が不十分」と判断しています。
ところが、唯一、「胎児への影響」については否定していないのです。これはヒトではなく動物実験に基づく可能性ではあるとの指摘とはなっているものの「母親のばく露による出生児の体重の低下との関連は否定できない」としているのです。
国際機関が健康へのリスクを指摘しています。よって、PFAS血中濃度検査の希望者の費用に補助をつけ、市民の生命と健康を守っていくべきです。それは当市が力を入れているさまざまな健康診断に対する考え方と共通のものです。
同時に、現在の国の見解を考え、そうした対応を取ることが厳しいのであれば、日本政府もそのリスクを否定していない妊娠出産を考えている希望者への実施からでもまずは始めてもよいと考えます。そうした選択を包含している陳情であると捉え、賛成の討論とします。
立憲・市民フォーラム 星 いつろう
※2026年9月30日の本会議にて「立憲・市民フォーラム」を代表し発言しました。結果として、この陳情は「賛成多数」で採択されました。
星いつろう プロフィール
☆1973年、国鉄職員の父・郵政職員の母の子として誕生、妹がひとり
☆福島県郡山市で生まれ育つ
☆山形大学人文学部経済学科卒業。その後、生活協同組合などに勤務
☆立憲民主党/三多摩医療生協「おたがいさま」会員/多摩中部地区平和運動センター特別幹事
☆2015年、市議会議員初当選(現在3期)/市議会副議長/会派「立憲・市民フォーラム」(4人)に所属/厚生文教委員会/公共施設等総合管理特別委員会/東京たま広域資源循環組合議会議員
☆保育園で働く妻、3人の子どもとの5人家族
☆趣味は、ミニテニス、ウォーキング。俳句に挑戦中
☆好物 カレーライス、ふくしま名物「薄皮饅頭」
☆好きなテレビ番組 「虎に翼」「舟を編む」(NHK)
「星いつろう」連絡先
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